体育教師の「セクハラ行為」は重い罪なのか?
結論から先に言うと、体育教師の「セクハラ行為」は罪です!
間違いなく・・・
でも、今回は「罪のレベルと社会的罰の重さ」について考えさせられたお話しです。
高校のPTA懇談会での出来事
先日、妻が高校のPTA懇談会に出席したときに実際にあった話です。
メインの進学関係の説明がひと通り終わった後、校長先生がこんな話をはじめました。
「えー、皆さんに報告があります。実は当校の女子生徒から体育教師にセクハラを受けているとの相談がありました。その件について学校が調査したところ事実関係が確認できましたので、今後このような事が起こらないよう厳重に注意のうえ、生徒達へは終業式の日に説明いたします。」
保護者席からは「事実関係が確認できた・・・」のあたりからザワザワッとした驚きの声が上がりました。
「セクハラ行為の詳細」はこうです・・・
- 特定の女子生徒のみを「ちゃん」付けで呼び、他の生徒と扱いが違う。
- 水泳の時間に平泳ぎを教える際、女子生徒の両足を持ってキックの指導をした。
- 女子生徒が水の中からプールサイドにうまく上がれないのを見て「そんな体型だから上がれないんだ」と体型をバカにした。
- 体育の授業を休んでいると「お前、生理か?」と聞いてきた。
教師としては失格!だが・・・
この話を聞いて私は「生徒を平等に扱わず、体型をバカにしたり、デリカシーのない質問をしたりと、教師としては失格だ!」と、まず思いました。
その後「この体育教師は学校をやめてしまうのでは!?」と体育教師の将来が気になってしまいました。
なぜなら、PTAの懇談会の保護者全員の前で「女子生徒へのセクハラ行為」を報告され、終業式では全校生徒の前で同じ事実を報告される。そんな状況でこの体育教師が、今後も生徒達へ体育の授業を続けていけるとはとても思えないからだ。
聞くところによると、その体育教師は以前から一部の生徒達に嫌われており、生徒達自らが教育委員会へ訴えることも考えているらしい。
そうなると体育教師は、教師自体を続けていく事ができなくなるかもしれません。
「それまでの人生は終了・・・」と言っても過言ではない状況に置かれる可能性があります。(自業自得かもしれないが、体育教師にも家庭があるだろうに・・・)
犯した罪にふさわしい罰を受けるべき
確かに悪いことをしたので厳重に注意し、同じ事が二度と起こらないように反省させるべきだと思う。
減給・降格処分や転勤、場合によっては体育教師の家族に事実を伝え、一緒に再発防止策をとってもらう事も良いかもしれません。
もちろん、被害を受けた女子生徒達のなかには、心に傷を負ってしまった人もいるでしょうし、被害者に全く落ち度はありません。
ただし、仮に教育委員会に訴え出たことにより体育教師がやめてしまった場合、将来その女子生徒たちの心の足かせにならないか?と心配になってしまいます。
今回「セクハラ行為の詳細」を聞く限りでは、少し社会的罰が重すぎる気がします。
(明るみに出ていない、それ以上の行為が行われていたのなら話は別ですが・・・)
もっと早い段階で対応できていれば・・・
保護者懇談会の場や、全校生徒へ「セクハラ行為」を知らせるに至るもっと前の段階で、体育教師に反省させ「セクハラ行為」自体を早い段階で終わらせ、被害女子生徒たちに謝罪する事はできなかったのかが悔やまれます。(現実は、できないからこうなったのでしょうが・・・)
タラレバにはなりますが、学校全体や体育教師自身がそういった早い段階での対応ができていれば、女子生徒たちへの被害も少なくすみ、ここまでの大事にならなかったのでは?と、残念に思ってしまいます。
みなさんは、今回の「セクハラ行為」について、どう思われますか?