2019年7月19日、アゼルバイジャンで行われたユネスコ世界遺産委員会で、大阪の南に位置する「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産へ登録決定となりました。
登録決定のニュースが伝わってから、日本最大の前方後円墳「大山古墳(通称仁徳天皇陵)」を要する「百舌鳥古墳群」が大きく脚光を浴びています。
「大山古墳」は堺市役所21階の展望ロビーから全体像が見渡せるなど、観光資源として積極的にメディアなどにピーアールされています。
かたや、「古市古墳群」は「百舌鳥古墳群」に比べメディアへの露出こそ多くはないものの、歴史的には重要な史跡が多く残されています。
津堂城山古墳は、その「古市古墳群」の最北部に位置し、4世紀後半に「古市古墳群」で最初に築造されました。
古墳の大きさは、墳丘の長さは210m、高さ16.9m。
1912年の発掘調査では後円部から埋葬施設が発見され、竪穴式石槨のなかに国内最大級の石棺が確認されました。
石室・石棺内からは、沢山の銅鏡、銅製武具、装身具などが出土しています。
「百舌鳥・古市古墳群」津堂城山古墳に登ってみた
前回は世界遺産決定「百舌鳥・古市古墳群」へ行く 津堂城山古墳②で「百舌鳥・古市古墳群」津堂城山古墳の中に入って行きました。
今回は、「百舌鳥・古市古墳群」津堂城山古墳の墳丘に登ってみます。
墳丘に上がるには、この土嚢で作られた階段を登っていきます。
結構急な斜面なので気をつけて登りましょう。
土嚢の階段を登り切ると古墳上部の広さがわかります。意外と小さく感じます。
振り返ると、藤井寺の街並みが一望でき、非常に気持ちの良い眺めです。
こちらは古墳上部で、先ほどとは逆方向になります。
樹木の根っこがたくましく古墳の墳丘に根ざしています。
墳丘をおりて古墳の周りを散策
墳丘の周りは広々としており、散歩するにはもってこいの場所です。
草原の木々の間を一本の道がまっすぐにのびており、その先には青い空に白い雲が広がっている。
のんびりと一本道沿いに歩いていきます。
今来た道を振り返ると、空の青と雲の白が印象的です。
こんなに気持ちの良い景色が大阪近郊の市街地にあるんですね。
青、白、緑、そこに花の赤が彩りを華やかにしてくれます。
史跡城山古墳ガイダンス棟「まほらしろやま」
次は「百舌鳥・古市古墳群」津堂城山古墳を出て、すぐ隣にあるガイダンス棟「まほらしろやま」へ向かいます。
こちらが、史跡城山古墳ガイダンス棟「まほらしろやま」です。
営業時間は10:00〜5:00までで、月曜日と火曜日が定休日です。
入り口には、「古市古墳群」ー市民と目指す世界遺産ーの文字が・・・そのうち外すのでしょうか?
史跡城山古墳ガイダンス棟「まほらしろやま」の敷地内には、石棺のレプリカが展示してあります。
この日はあいにくガイダンス棟はしまっており中に入ることはできませんでした。
(実際は張り切って朝早く行き過ぎたので、まだ営業していませんでした。)
史跡城山古墳ガイダンス棟「まほらしろやま」の柵の外からしか、石棺を見られなかったので残念ですが、離れたところから見てもかなりの大きさです。
4世紀の日本では、こんな大きな造形物を作れたんですね?
今度はちゃんと営業時間に来てみようと思います。
まとめ
3回にわたってご紹介しました、【世界遺産決定「百舌鳥・古市古墳群」へ行く 津堂城山古墳】はいかがだったでしょうか?
大阪近郊の街中にあるにも関わらず、自然と歴史が絡み合い地域の人たちの憩いの場所でもあるこの津堂城山古墳。
世界遺産で注目が高まる前に、ご家族やお友達と一度ブラリと散策して見てはいかがでしょうか?
心が洗われるようなこの場所で、ぜひ思い出の一ページを作ってください。
「津堂城山古墳」の住所