こんばんは~ 佐藤 誠 です。
先日、命からがら出張先の北海道にたどり着くことができました。
その後、大げさですが「生きてて良かった!!」と、すなおにそう思えました。
札幌行きの飛行機に感じた違和感
命の危険にさらされた・・・その体験は飛行機の中でおこりました。
出張で北海道へ行くことになり、LCC航空(格安航空会社)で関西国際空港から新千歳空港行きのチケットを予約しました。
出張当日、不穏なふんいきの曇り空をバックにした、今まさに乗りこむ飛行機を目のあたりにして、とても気持ちが悪い違和感 をおぼえました。
「この飛行機、小さすぎないか?・・・」
そしてタラップの階段をのぼり、飛行機に乗りこむ直前に、機体の表面にある無数のブツブツを目にしました。
「なんか、塗装がハゲているじゃないの?」
そのときは「溶接あとのみ塗装がハゲているが問題はないだろう・・・」と、自分に言いきかせて機内へ乗りこみました。
まだ、若干のこころの余裕をもった状態で・・・
LCCの飛行機のせまい座席にすわって
機内に入ると、案のじょう座席はせまく、バスの座席に近いなあ?と感じました。
座席についてからまもなくして、飛行機は北海道へむけて出発しました。
いつもながら飛行機の離陸だけは好きになれない。
あの離陸に向けた急加速と、機体から発せられる風切とジェットエンジンの騒音。
そして、機体が宙に浮く瞬間のなんとも言えない不安定感。
どれを取っても好きになれない。なれるはずもない。
全身が緊張した状態で離陸すること数分、雲の天井をくぐり抜けて、やっと安定飛行に入りました。
窓のそとには、壮大な雲海が広がっていました。
つかの間のコーヒータイム
景色をながめ、少し緊張もほぐれてきたところで、座席においてあるメニューを手に取りました。
私は見逃しませんでした・・・あるじゃ〜ないですか!?スイーツが!!( ͡° ͜ʖ ͡°)
まわりを見わたすと、乗客たちはすでにコーヒーとスイーツや、サンドイッチなどを食べながら同乗者たちと会話を楽しんでいて、機内はにぎやかなカフェさながらの状態でした。
乗りおくれまいと、早々に「特性ピーチ&デニッシュ」とホットコーヒーのセット(500円)を注文。
(しかし・・・会社が「peach」だけにピーチ&デニッシュか?)
すると、なんと早くも売り切れ!?
「お客様申し訳ございません。たった今、この商品は売り切れてしまいました」
CAさん(客室乗務員)の申し訳なさそうな顔に免じて、ホットコーヒーのみ(300円)を頼むことにしました。
(スイーツは我慢できますよ、大人ですから〜♪ 😩)
(でも「特性ピーチ&デニッシュ」食べたかったなあ〜😩)
すぐさま、検尿で使うような白い紙コップで、ホットコーヒーが運ばれてきました。
一口飲んでみると、やけに苦かったので、砂糖とミルクを入れて・・・
「高速ローリング・スクリューだ!!」
それはさておき・・・
この時はまだ、あんな地獄が始まるとは思ってもいませんでした。
LCC航空のCAさんの表情が曇る
安定飛行にもなれて快適に空の旅を楽しんでいると、こんな機内アナウンスが流れてきました。
「およそ15分後に機体のゆれが予想されますので、シートベルトの着用が必要となります。」との予告・・・
こんなに安定して飛んでいるのに、15分先には何か飛行を妨げるものがあるのか?少し不安がよぎりました。
CAさんを見るとなぜか?表情が堅く感じられる。
「もともと愛想良くはないんだよな〜、このCAさん・・・」
飛行機に慣れてない乗客のためにも、笑い話の一つでもしてくれるCAさんっていないもんですかね〜!?バスガイドみたいに・・・
そんな事を考えながら、残りの安定飛行の時間を過ごしました。
そして、予告の15分間が過ぎたころ、窓のそとは真っ白な雲におおわれていました。
その時を待ってたかのように、こんな機内アナウンスが流されました。
「ただいま、客室乗務員(CAさん)も座席にすわるよう機長から指示が出ておりますので、シートベルト等の安全確認はお客様ご自身で行ってください。」
・・・ご自身で安全確認って!?
窓のそとは、あい変わらず真っ白な雲。全く視界は見通せず、なんか怖い・・・
そして、予告どおり飛行機の機体が激しく揺れだした。
先ほどまでカフェを楽しんでいた乗客たちにも緊張の色が走る。
安定飛行の時にはなかった、高音のエンジン音がきになる。
まるで、エンジンが悲鳴を上げているようだ!?
命の危険からこころを解放
「うーん、状況がよくわからないので教えて欲しいな・・・」
しかし、CAさんたちは、座席にすわってシートベルトをしたまま微動だにしない。
こんなに揺れが酷いのに、CAさん達は何のアナウンスもしない。
ただ、安心させて欲しいだけなのに・・・
飛行機の揺れはさらにひどくなり、大きく上下に揺れだした。
機内は緊張のため、誰も口を開かない。
しーんと静まりかえった機内は、大きな上下の揺れに加えて、小さな振動が気になりだした。
その状態がつづき、「もしかして非常に飛行困難な状態なのでは!?」と疑いだしてしまう。
やがて、機体から発する振動に加え、低音のノイズ音のようなものが加わり、恐怖がよりふくれ上がる。
「本当に大丈夫なのか!?」こころの声がつぶやく!
「CAさんか機長さん、何か言ってよ〜!」
「それとも、何か明るい音楽でもかけて気を紛らわせてよ〜!!」
相変わらず静まりかえった機内には、エンジンの悲鳴だけが耳に入ってくる。
さらに、こころの声はつぶやき続ける・・・
「明るい音楽・・・そうだ、笑点のテーマソングなんか良いんじゃない?」
「てんてけ テケテケ〜 てんてん ♪」× エンドレスで!!
「そうすれば、明るい気持ちになって、怖さを紛らわせるのに〜!?」
(この時、少し頭が変なテンションになっていたようだ・・・)
すると「もうすぐ、着陸態勢に入ります」とアナウンス。やっとか!!
ところが、なかなか目的地に到着しない!!窓のそとは真っ白な雲が永遠と続いている。
少しづつ飛行機の高度が下がるのがわかる。がくっ、がくっと階段状におりていくからだ。
がくっと落ちるたびに体がふっと浮き上がるようで気持ちが悪い。
もう少しスムーズにおりられないのか?
「まだ、到着しないのか!?」
「本当に大丈夫なのか!!!?」
恐怖と緊張がクライマックスに達した。
もうそれは、死の危険にこころをさいなまれた、パニック状態そのものだ!!
「そうだこんな時は、こころの中で楽しい歌を歌おう!」
「こんな時は、笑点のテーマソングにかぎる!!」
そしてこころの中で、笑点のテーマソングを歌い続けた・・・
「てんてけ テケテケ〜 てんてん ♪」
「てんてけ テケテケ〜 てんてん ♪」
「てんて〜ん テケテケてんてん 🎶」
「テケテケてんてんて〜ん ♪」
命の危険から生還後のCAさん
笑点のテーマソングがこころの中で流れ続ける中、ふと窓のそとの雲が晴れた。
「 大地だーー!! 雲を抜けたぞ!!」
「やったぞー!!俺は生き残ったんだ!!」
飛行機はゆっくりと空港に近づいていき、やがて滑走路へ無事着陸を果たした。
こうして、命の危険は過ぎ去った・・・
飛行機は無事に新千歳空港に到着し、無口だったCAさんが到着の準備の説明を始める。
一通り説明が終わった後、CAさんは真面目な顔をして最後のひとことを言い放った。
「ご利用いただきありがとうございました。
まいどおおきに!」💁♀️
・・・!!!? 😳
CAさん、
到着してから
笑わさないで下さーい!!!!😩
生きてて良かったと思えた事
無事到着し仕事を終えた後、「サッポロビール園」にジンギスカンを食べに行きました。
店内はこんな感じ・・・凄い雰囲気にテンションMAX!!
初めて食べたけど、こんなに美味いとは!? ジンギスカン最高!!
いや〜、
生きてて良かった!!😚
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飛行機が死ぬほど怖かった
そして、
ジンギスカンがメッチャ美味かった
そういうお話でした・・・
失っ礼〜 しました!!🙇♂️